研究成果の概要(抜粋)

●平成15年度 研究成果レポート(農業)
薄層・軽量コンテナ植物生産技術の開発
〜薄層コンテナにおけるアフリカンマリーゴールド品種の生育・開花〜


〔成果情報 4-2〕
屋上緑化の草花品目としてアフリカンマリーゴールドを使用する場合,草丈が低く,花首の折れにくい品種の選定が重要であるが,‘アンティグアイエロー’ は,定植後開花量も多く有望です。また,屋上緑化用薄層コンテナと既成用土を組み合わせてアフリカンマリーゴールドを管理する場合には,基肥の増量や追肥が必要であります。
田旗裕也
(江戸川分場)
佐藤澄仁(園芸部)
渋谷圭助(園芸部)
嶋田竜太郎
(経営部)
宗 芳光(経営部)
壁面緑化実態調査
〜 東京都区部の壁面緑化の現況 〜


〔成果情報 6-4〕
東京都区部で現在,把握されている壁面緑化数は555ヵ所,緑化面積は30,491m2でした。また,2002年度までに現況調査を実施した5つの区すべてで,調査対象とした条件が異なり,場所,目的,景観,形態,樹種,面積,高さの7つの要素にまとめられます。 宗 芳光(経営部)
渋谷圭助 (園芸部)
場内ネットワークとホームページのアクセス状況

〔成果情報 8-1〕
インターネットへの接続回線が変更になり,メール・DNSサーバーを廃止し,URLもwww. taes.metro.tokyo.jpとなりました。ドメイン変更後もHPへのアクセス数は順調に増え,昨年同時期の5割増となりました。なかでも,三宅島の噴火対策試験のページで多くなりました。 海保富士男
(経営部)
宗 芳光  
(経営部)
東京都のナシ(北多摩),ナシ(南多摩)の経営指標の作成

〔成果情報 9-1〕
都内のナシ経営の経営診断,新規参入者に対する経営指針,および行政施策の基礎資料とするため,ナシ(北多摩),ナシ(南多摩)の経営指標を作成しました。

谷藤家信(経営部)
東京都果樹経営指標の改定

〔成果情報 9-2〕
東京都果樹経営指標を@経営成果水準の設定,A原価計算,B経営指標の追加,C経営規模と費用,所得の関係,D経営規模の変化に伴う粗収益,経営費,農業所得の推計式について改定を行い,充実を図りました。 谷藤家信(経営部)
需要が高いニガウリの有望品種

〔成果情報 13-7〕
都内におけるニガウリの生産性把握と適品種の検討を行いました。その結果,ニガウリは品種によって収量性や果実形状が著しく異なり,収量や外観的特性から都内では‘F1改良節成ゴーヤ2号,にがにがくん’の導入が有望でした。 小寺孝治(園芸部)
田邊範子(園芸部)
澁澤英城(園芸部)
沼尻勝人(園芸部)
ネットハウスの開発および実用性評価
〜ネットハウスの栽培環境特性〜


〔成果情報 15-1〕
種々のネット資材を展張したネットハウスの栽培環境条件について調査しました。透光率の経時変化はネット資材によって異なり,冬季のフィルム被覆を考慮すると透光率の低下率が低い資材(素材)の選定や定期的な更新あるいは洗浄が必要です。高温期での気温は日中のみ屋外より最大で2℃前後,日平均では0.5℃前後高まる。湿度はいづれのネット資材でもほぼ同等でした。またネット通過後の風速はおよそ1/2前後となりました。 小寺孝治(園芸部)
澁澤英城(園芸部)
沼尻勝人(園芸部)
田邊範子(園芸部)
ネットハウスの開発および実用性評価
〜ネットハウス2年目における冬・春まき葉菜類の生育,収量〜


〔成果情報 15-2〕
厳寒期のネットハウス栽培では保温と降雪対策としてネットハウスの上にPOフィルムを展張しますが,2年目以降のネットにフィルムを被覆すると透光率の低下による生育遅延等が懸念されます。そこで各種ネット+フィルム下における葉菜類の生育,収量に及ぼす影響を検討しました。その結果,透光率が低いベルネットやハイブリーズ(HB75)などのネット区では生育や収量が低下しますが,その他のネットハウス区はほぼ順調な生育を示します。 小寺孝治(園芸部)
澁澤英城(園芸部)
沼尻勝人(園芸部)
田邊範子(園芸部)
ネットハウスの開発および実用性評価
〜各種ネットハウス栽培による夏まきキャベツ,ブロッコリー,ダイコンの生育と品質〜


〔成果情報 15-3〕
設置3年目のネットハウスと新たに展張したネットハウス区を設け,定植後の薬剤散布回数を1回とした夏まきキャベツ,ブロッコリーおよびダイコンの生育や品質などを検討しました。その結果,ネットハウス栽培での生育はいずれもハイブリーズ区で劣るが,その他の区は良好な生育を示し,特に大きな品質の低下もみられませんでした。 小寺孝治(園芸部)
澁澤英城(園芸部)
沼尻勝人(園芸部)
田邊範子(園芸部)
急増するミズナ栽培に有効なトンネル資材と品種の選定

〔成果情報 15-4〕
ミズナの減農薬・周年安定生産技術を目指すうえで,高温期の栽培で有効となるトンネル被覆資材や品種などについて検討しました。その結果,生育と防虫面から資材にはサンサンネットGN2300,SL3200,ベルネット,パワロンが有効であり,品種では‘みずみずしい菜,京みぞれ,早生はりはり,はかた千緑,MG-605’などが有望でした。 小寺孝治(園芸部)
澁澤英城(園芸部)
沼尻勝人(園芸部)
田邊範子(園芸部)
宇津木英司(中央普及センター)
野菜栽培における新しい生分解性マルチの評価
〜スイートコーン数品種とサトイモ‘土垂’での評価〜


〔成果情報 15-5〕
スイートコーンとサトイモ栽培において新たな生分解性マルチの実用性を評価しました。その結果,生分解性マルチの「キエ丸とサングリーン」は地中部の分解が早いことから,適期に土寄せを行えば飛散の心配もなく利用が可能です。また,後作が予定されていない場合には「エパマルチやエコグリーン」も適用可能です。 小寺孝治(園芸部)
田邊範子(園芸部)
澁澤英城(園芸部)
沼尻勝人(園芸部)
新都産堆肥(試作品)の野菜栽培での評価

〔成果情報 16-1〕
新しい都産堆肥の実用性を評価するため,試作堆肥による秋まき野菜類の実証栽培試験を行いまし。その結果,新堆肥は2t/10a以下で播種や定植の10日前までに施用することにより,生育障害は生じることなく,一般牛糞堆肥と同様に活用することができます。ただし,堆肥成分の分析結果と利用率を考慮し,品目や作型に応じて施用量や減肥量を求める必要があります。 小寺孝治(園芸部)
田邊範子(園芸部)
澁澤英城(園芸部)
沼尻勝人(園芸部)
益永利久(環境部)
河野輿一郎(農林水産振興財団)
シクラメンのリアルタイム栄養診断
〜緩効性肥料の経時変化〜


〔成果情報 17-1〕
シクラメンの置肥および定植時の鉢用土への層状施肥(鉢底3cmの位置)は,緩効性肥料の種類による違いが搾汁液の無機成分量に影響を与えます。なかでも,硝酸態窒素の検出値に肥料の違いが顕著になって現れます。 吉岡孝行(園芸部)
芳香性シクラメン‘系統110’の施肥管理

〔成果情報 18-1〕
芳香性シクラメン‘系統110’は馴化時から強健で,液肥(20-20-20)による施肥管理は春期100ppm,夏期50ppm,秋冬期100ppmの各液を週1回200ml与えることで,順調な生育が確保できます。 吉岡孝行(園芸部)
渋澤直恵(園芸部)
プリムラ・オブコニカ‘プリミンフリー種’の開花・生育特性

〔成果情報 18-2〕
オブコニカは,開花および生育にプリミン保有の有無が大きく関係し、フリー種はプリミン種に対して病害虫の寄生を受けやすいことがわかりました。 吉岡孝行(園芸部)
プリムラ・オブコニカ5号鉢生産の播種適期

〔成果情報 18-3〕
都内におけるプリムラ・オブコニカ5号鉢生産の播種時期は,4月上旬では早播きの有利性が少なく,5月が適することがわかりました。 吉岡孝行(園芸部)
プリムラ・オブコニカの室内における観賞特性

〔成果情報 18-5〕
プリムラ・オブコニカは,室内の弱光線下においても約35〜40日間は観賞が可能です。なかでも草勢が旺盛な‘F1プリノーローズ’は長期間に渡って観賞できます。 吉岡孝行(園芸部)
都内におけるブルーベリー品種の特性調査結果

〔成果情報 21-1〕
ラビットアイ(Rb)系の‘バルドワイン’は,‘ティフブルー,ホームベル’に準ずる安定生産が可能な品種です。ノーザンハイブッシュ(NHb)系には優良品種は認められなかったが,サザンハイブッシュ(SHb)系には有望品種も存在します。 矢沢宏太(園芸部)
窪田洋二(農業振興事務所)
神 雅子(園芸部)
ブルーベリーの収量に影響を及ぼす要因

〔成果情報 21-2〕
ラビットアイ系品種の増収には,樹勢強化により樹幅拡大およびシュート,サッカー発生量増加を図ることが有効です。
矢沢宏太(園芸部)
窪田洋二(農業振興事務所)
神 雅子(園芸部)
東京都におけるカキの新登録品種特性

〔成果情報 21-3〕
カキの新品種である‘早秋,貴秋’は,それぞれ一定の優良形質が認められるが品質または外観上の問題点が大きく,都内においての普及性は低いと考えられます。また‘甘秋’は食味が良いものの果実重が小さいので,更なる検討が必要です。
神 雅子(園芸部)
矢沢宏太(園芸部)
菊池知古 (八丈島園芸センター)
窪田洋二(農業振興事務所)
屋上・壁面緑化に向けた維持管理技術の確立
〜市販人工軽量土壌における緑化植物の植栽初期生育特性〜


〔成果情報 22-3〕
適度に土壌水分を保持する土壌では生育が促進され,土壌水分の過剰になり易い土壌や著しく排水性の高い土壌では生育が抑制されることから,屋上緑化する場合,灌水装置の有無や庭のコンセプト,維持管理費を考慮し人工軽量土壌を選択する必要があります。 佐藤澄仁(園芸部)
渋谷圭助(園芸部)
ジンチョウゲ茎頂培養苗の作出法

〔成果情報 23-2〕
ジンチョウゲの培養中に起こるビトリフィケーションを改善する培地条件を検討した結果,WPM培地に寒天0.8〜1.0%添加が有効です。また,これまでの成果から得られたジンチョウゲ茎頂培養苗作出法により,最短7ヵ月で馴化苗を得ることが可能です。 宮下千枝子(園芸部)
栄森弘己(病害虫防除所)
ジンチョウゲ茎頂培養苗および都内植栽株のウイルス検定

〔成果情報 23-2〕
ジンチョウゲの茎頂培養苗のウイルス検定および都内植栽株のウイルス病の発生状況調査を行った結果,培養苗32株がウイルスフリー化しており,都内植栽株は発病株率が高くなりました。 宮下千枝子(園芸部)
栄森弘己(病害虫防除所)
トルコギキョウのガンマ線照射後代のロゼットレス性評価
〜照射第4,第5世代とF1系統〜

〔成果情報 24-1〕
ロゼットレス選抜系統(ガンマ線照射後代M4,M5)を夏まき作型で評価した結果,ロゼットレス性は安定して高くなりました。育成系統は,ロゼットレスF1品種の交配親としての利用が可能です。 宮下千枝子
(園芸部)
南 晴文(大島園芸センター)
トルコギキョウ選抜系統の花色とロゼットレス性の遺伝様式について

〔成果情報 24-2〕
ロゼットレス系統の花色等の遺伝様式について調査を行った結果,紫の花色は優性でありほぼ固定されています。また,ロゼットレス性は優性形質であると推測されます。 宮下千枝子(園芸部)
UVカットフィルムのトンネル被覆がワケネギの生育に及ぼす影響

〔成果情報 26-1〕
UVカットフィルムのトンネル被服によりワケネギの分けつ数には変化はみられないが、生育は旺盛になり,草丈や株重が増加する。また,抽だいへの影響については, 定植時期が早いとUVカットにより抽だい数がやや少なくなる。 小林和郎
(江戸川分場)
野口 貴(三宅島園芸センター)
秋まきハウス栽培におけるコマツナ品種の生育特性および内容成分

〔成果情報 27-1〕
コマツナの秋まきハウス栽培で,‘NO.226,きよすみ,江戸の小町,MSX−742’は株張りや収量性が優れ,収穫・結束作業性も良好な有望品種です。また,内容成分の品種間差について糖度では小さいが硝酸では大きく,‘ぱぱさん’は硝酸が低い品種です。 小林和郎
(江戸川分場)
吉村聡志
(江戸川分場)
5月まきアフリカンマリーゴールド品種のポット栽培と花壇定植後の生育・開花

〔成果情報 27-2〕
5月まきアフリカンマリーゴールドは,主茎頂未開花が少なく,各品種とも発蕾から蕾着色に10〜14日,蕾着色から開花までに約1週間を要します。開花が早かったのは‘ アンティグア’シリーズ でした。花梗径が太い‘ アンティグアイエロー,ST-165 ’ は, 花首折れが少なく,定植後の開花量が多い有望品種です。 田旗裕也
(江戸川分場)
都農試育成コマツナ‘01 試交12’の品種特性と評価

〔成果情報 27-3〕
夏まき用コマツナの新品種‘01 試交12’は,現在,江東地域の主力である‘江戸の夏,なっちゃん’と比べ節間長,胚軸長が短く結束荷姿が優れ,葉色はこれらに次いで濃いことなどの品種特性をもち,総合評価では同等から同等以上です。また,紫外線カット条件下の栽培では,胚軸長が短いなど,草姿は優れています。 吉村聡志
(江戸川分場)
野口 貴(三宅島園芸センター)
小林和郎
(江戸川分場)
コマツナのハウス栽培における栽培時期と内容成分

〔成果情報 28-1〕
コマツナにおける内容成分は、低温期には高温期の栽培に比べてアスコルビン酸,β−カロテン,硝酸ならびにシュウ酸の含有量は減少し,糖は増加しました。カルシウム, 鉄の栽培時期による変動傾向は一定ではありませんでした。 岩本千絵
(江戸川分場)
吉村聡志
(江戸川分場)
吉田企世子
(女子栄養大学)
コマツナのハウス栽培における栽培時期と食味〜

〔成果情報 28-2〕
コマツナの食味については,いずれの栽培時期についても味とテクスチャーが影響しています。それらの主な要因として,味は甘味とあくっぽさ,テクスチャーはすじっぽさであることがわかりました。
岩本千絵
(江戸川分場)
吉村聡志
(江戸川分場)
松田康子(女子栄養大学)
高橋敦子
(女子栄養大学)
吉田企世子
(女子栄養大学)
冬まきコマツナ(施設栽培)の収穫時期・生育ステージと糖含量との関係〜

〔成果情報 28-3〕
冬まき施設栽培におけるコマツナの糖含量は,収穫直前1週間の気温が低いほど多くなります。また,糖含量は,生育に伴う葉柄部の量的な増加と密接な関係があります。 野口 貴 (三宅島園芸センター)
吉村聡志
(江戸川分場)
岩本千絵
(江戸川分場)
夏まきコマツナ栽培の潅水時期・遮光程度と内容成分・食味

〔成果情報 28-4〕
夏まきコマツナ栽培において,潅水時期を生育初期・中期・後期で栽培したところ,いずれの時期の潅水でも硝酸は減少しました。食味は,生育初期の潅水で,わずかに向上しました。遮光程度の違いでは,内容成分や食味に差はみられませんでした。 吉村聡志
(江戸川分場)
岩本千絵
(江戸川分場)
吉田企世子
(女子栄養大学)
松田康子
(女子栄養大学)
高橋敦子
(女子栄養大学)
UVカットフィルムの被覆栽培が夏まきコマツナの内容成分に及ぼす影響

〔成果情報 28-5〕
夏まきコマツナではUVカットフィルムの被覆栽培により,カルシウムがやや増加し, 糖度やアスコルビン酸はやや減少しました。また,硝酸については調査時期による変動が大きく,被覆資材や品種の間に一定の傾向がみられませんでした。 小林和郎
(江戸川分場)
吉村聡志
(江戸川分場)
加藤哲郎(環境部)
益永利久(環境部)
ツルナ疫病(新病害)の発生

〔成果情報 34-1〕
ツルナに茎葉の腐敗,萎凋,枯死を生じる病害が発生しました。その原因を究明したところ,Phytophthora nicotianae van Breda de Haanによる新病害であることが明らかになりました。ツルナ疫病を新病名として提案します。
竹内 純(環境部)
両角正博(中央普及センター)
栄森弘己
(病害虫防除所)
小林和郎
(江戸川分場)
ヘレボルス根黒斑病(新病害)の発生

〔成果情報 34-2〕
ヘレボルスに葉枯れを起こし,萎凋,株枯れを生じる病害が発生ししまた。その原因を究明したところ, Cylindrocarpon destructans (Zinssmeister)Scholtenによる新病害であることが明らかになりました。ヘレボルス根黒斑病を新病名として提案します。 竹内 純(環境部)
栄森弘己
(病害虫防除所)
吉岡孝行(園芸部)
ヘレボルスに発生した数種病害

〔成果情報 34-3〕
クリスマスローズなどヘレボルス属の植物に灰色かび病,白絹病(仮称),ウイルス性病害などが発生が確認されました。 栄森弘己
(病害虫防除所)
竹内 純(環境部)
数種緑化植物に発生した新病害

〔成果情報 34-4〕
東京都の緑化植物に発生した未解明症状の原因を究明したところ,4種新病害が記録されました。これら新病害について,カナメモチ灰色かび病,アベリアくもの巣病,ツルニチニチソウ立枯病,マツバギク葉腐病とそれぞれ病名を提案します。 竹内 純(環境部)
栄森弘己
(病害虫防除所)
大林隆司(病害虫防除所)
森 研史(西多摩普及センター)
2003年に発生した野菜・花卉のウイルス病

〔成果情報 34-5〕
2003年に発生した野菜や花卉7科14種合計105検体のウイルス病について,その病原ウイルスの種類を明らかにしました。ナス科野菜や花卉類の主要病原はキュウリモザイクウイルス(CMV),ウリ科野菜はズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV),アブラナ科野菜はカブモザイクウイルス(TuMV)でした。 栄森弘己
(病害虫防除所)
竹内 純(環境部)
CMVによるプリムラ,ホオズキのモザイク病

〔成果情報 34-6〕
プリムラとホオズキに発生したウイルス病は,ウイルス分離と再現試験などから,キュウリモザイクウイルス(CMV)によるモザイク病であることが判明しました。 栄森弘己
(病害虫防除所)
竹内 純(環境部)
西多摩,南多摩地域におけるトマト灰色かび病の薬剤耐性菌発生状況(2003年)

〔成果情報 35-1〕
西多摩,南多摩地域におけるトマト灰色かび病の薬剤耐性菌の発生状況について計10カ所67菌株を検定した結果,全体の55.2%(37菌株)がジエトフェンカルブ混合剤に対する薬剤耐性菌でした。 栄森弘己
(病害虫防除所)
竹内 純(環境部)
森 研史(西多摩普及センター)
上原恵美(西多摩普及センター)
鵜沢玲子(西多摩普及センター)
吉原恵子(南多摩普及センター)
大島におけるトルコギキョウ灰色かび病の薬剤耐性菌発生状況(2003年)

〔成果情報 35-2〕
大島におけるトルコギキョウ灰色かび病の薬剤耐性菌の発生状況について7カ所59菌株を検定した結果,52.5%(31菌株)がジエトフェンカルブ混合剤に対する薬剤耐性菌でした。
栄森弘己(病害虫防除所)
竹内 純(環境部)
秋山 清(中央普及センター大島)
パンジー,シクラメンにおける灰色かび病の薬剤耐性菌発生状況(2003年)

〔成果情報 35-3〕
パンジー,シクラメン灰色かび病の薬剤耐性菌発生状況について延べ11カ所,パンジー73菌株,シクラメン23菌株を調査した結果,それぞれ40%,30%がジエトフェンカルブ混合剤に対する薬剤耐性菌でした。 栄森弘己(病害虫防除所)
竹内 純(環境部)
岡澤立夫(中央普及センター)
イネばか苗病の薬剤耐性菌発生状況(2002〜03年)

〔成果情報 35-4〕
イネばか苗病における薬剤耐性菌について,2002〜03年の2年間延べ8カ所123菌株の検定を行った結果,ベノミル剤耐性菌は調査地点すべてで確認され,52%(64菌株)であった。しかし,トリフルミゾール剤に対する耐性菌は確認されませんでした。 栄森弘己(病害虫防除所)
竹内 純(環境部)
トルコギキョウ秋冬採り切り花品質向上試験
〜定植時期が切り花の採花率および品質に及ぼす効果〜


〔成果情報 39-1〕
大島において,7月下旬定植においてもトルコギキョウ栽培は可能です。早生・中生種においては、切り花品質が8月定植に比べて劣ります,中晩生・晩生種では8月定植に比べて切り花品質が向上します。 南 晴文(大島園芸センター)
沼沢健一(大島園芸センター)
秋山 清(中央普及センター大島)
トルコギキョウ秋冬採り切り花品質向上試験
〜F1品質のロゼットレス性検定〜


〔成果情報 39-2〕
トルコギキョウ主要F1品種のなかに高温ロゼット品種が高い割合で含まれています。それら品種の主要特性は,冷蔵処理した場合と比べて劣りません。ロゼットレス性は同一シリーズ名の品種においても遺伝的変異がみられます。 南 晴文(大島園芸センター)
沼沢健一
(大島園芸センター)
秋山 清(中央普及センター大島)
宮下千枝子
(園芸部)
利島村におけるツバキ種子収量および収量株間変異

〔成果情報 40-1〕
ツバキ種子収量の年次変動は大きいですが,100粒重は安定しています。ツバキの生産性に関する個体間の差は大きく,2Kg以上に変異がありました。 南 晴文
(大島園芸センター)
沼沢健一
(大島園芸センター)
秋山 清 (中央普及センター大島)
鈴木伸江
(中央普及センター大島)
フェニックス・ロベレニー切葉の長期貯蔵法の検討

〔成果情報 41-1〕
フェニックス・ロベレニーの切葉は,ポリ袋で2重に貯蔵して,湿度を保持することで,貯蔵開始から70日後においても78%以上が出荷可能でした。しかし,品質については,貯蔵開始から60日後までは収穫直後の葉と同等であったものが,70日後では劣化が顕著であることから,貯蔵期間の目安は60日程度です。 星 秀男(八丈島園芸センター)
サンダーソニアの実生による塊茎養成法
〜実生球の低温処理による休眠解除〜


〔成果情報 41-2〕
1年生実生球を低温処理により休眠打破する条件を検討しました。塊茎を8月初旬に掘り上げた場合,最短の低温処理は2.5℃2ヶ月間である。さらに,休眠解除後の栽培温度が25℃未満の場合は,発芽率が低下しました。 杉田英夫(八丈島園芸センター)
観葉鉢物類の生育における土壌改良資材の効果

〔成果情報 42-1〕
観葉植物の生育に及ぼす土壌改良資材の効果を検討した結果,植物の種類によってはロベチップ,ピートモス,活性炭混用により,生育が良好となりました。一方,ヤシガラチップでは赤土単用と比較して生育は劣りました。また,ロベチップは鉢株重の軽量化効果が大きくなりました。 星 秀男(八丈島園芸センター)
数種土壌改良資材および肥料の効果(まとめ)

〔成果情報 42-2〕
観葉植物の用土改善のため,数種の土壌改良資材および肥料の生育等への効果を検討しました。その結果,資材では,ロベチップ,活性炭の効果が高く,赤土単用に比べ,樹種にもよるが良好な生育を示しました。肥料では,供試したいずれも慣行と比べ生育は劣りました。 星 秀男(八丈島園芸センター)
川村信次
(江戸川分場)
村上昌弘
(経営部)
Thanatephorus cucumeris によるアシタバ葉腐病の発生

〔成果情報 43-1〕
2003年,八丈島で,アシタバの葉腐病が多発し,病原菌の子実層が観察され,形態的特徴から,Rhizoctonia solani の完全世代Thanatephorus cucumerisと同定しました。担子胞子からはRhizoctonia 属菌が分離され,その形態,菌群は組織分離菌株と同一であり,子実層は罹病組織より分離されたR.solaniと同根関係にあります。 星 秀男(八丈島園芸センター)
Rhizoctoni solani AG-4(VA)によるサンダーソニア立枯病の発生

〔成果情報 43-2〕
2002〜03年に,八丈島において,サンダーソニア実生苗および塊茎1年生株に立枯れ症状が発生し,病原菌はRhizoctonia solani と同定され,菌群はAG-44(VA)でした。サンダーソニアにはR.solani AG-2-2(VB)による立枯病が記録されていますが,今回八丈島で確認されたAG-4(VA)による本病の発生は初記録です。
星 秀男(八丈島園芸センター)
2種Fusarium 属菌によるサンダーソニアの塊茎腐敗症状

〔成果情報 43-3〕
八丈島で発生したサンダーソニアの塊茎腐敗症状について調査を行った結果,2種類のFusarium属菌による病害であることが明らかになりました。2病原菌のうち1種類はF.moniliformeまたはF. proliferatumに類似し,もう1種はF.oxysporum とよく一致しています。 星 秀男(八丈島園芸センター)
Fusarium 属菌によるサンダーソニアの葉腐れ症状

〔成果情報 43-4〕
1993年,八丈島においてサンダーソニアの葉に水浸状の病斑を生じ,葉腐れとなる病害が発生しました。病斑部からは同一の菌類が高率に分離され,分離菌の接種により病徴が再現されました。分離菌株は,形態的特徴などから,Fusarium oxysporum と同定されました。サンダーソニアにおける本属菌による葉腐れ症状の発生は本邦初記録です。 星 秀男(八丈島園芸センター)
Rhizopus 属菌によるルスカスの斑点症状

〔成果情報 43-5〕
2003年1月,八丈島において,ルスカスの葉に多数の斑点を生じる病害が発生しました。罹病部からは同一の菌類が分離され,分離菌株の接種により病徴が再現されました。分離菌株の形態的特徴および温度反応はRhizopus oryzae に類似しましたが,交配試験において完全世代の形成は確認されませんでした。本属菌によるルスカスの病害は本邦初記録です。 星 秀男(八丈島園芸センター)